東京都写真美術館「101年目のロバート・キャパ」展
東京都写真美術館で開催されていた「101年目のロバート・キャパ」展にゴールデンウィークに行ってきました。
私は今まで知らなかったのですが、戦場カメラマンとして相当有名な人だったそうです。
彼が生きた時代は、第一次世界大戦から第二次世界大戦後。
特にスペイン内線、ノルマンディー上陸作戦時に撮った写真がその後のカメラマンに大きな影響を与えました。
写真からは戦地の激しさ、兵士達のつかの間の休息の様子、戦争の中に生きる各国の人々の姿がリアルに伝わってきました。
戦争写真というと生々しかったり苛烈なものを想像しがちだけど、キャパの写真はまるで「待ち構えていた」かのようにフォトジェニックなものもあり、単純に惹き付けられます。
「待ち構えていた」
そう、キャパの代表的な1枚「崩れ落ちる兵士」についてはあまりにセンセーショナルでフォトジェニックだったため「つくられた1枚ではないか」「事前に知っていたのではないか」という疑惑、論争が当時からあったようです。
ダンナさんが買った本「キャパの十字架」(沢木耕太郎)はその論争について書かれたもので、キャパ自体初めて触れた私でもついつい引き込まれて読んでしまいました。
「キャパの十字架」(沢木耕太郎)
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013031700003.html
この本を読みながら久々にメディアリテラシーなどなど考えてしまい(頭を使いw)ました。
最近ブログやSNSにフォトジェニックな写真を載せる人が多いので(私も好きですが)、食事に行くとまず手をつける前に写真を撮る、という光景もよく見かけますし、私も時々やります。
(キャパの撮影と)キャパの写真がその後の写真家たちに与えた影響はまさにその光景のおおもとなのかなぁ。
回し者ではないですが、この本を読むと一層キャパの写真に興味がわくのでおすすめです。
そして、偶然なのですが今年の夏にハネムーンでスペインに行く我が家。
「崩れ落ちる兵士」はまさにスペインでの一枚。他にもキャパの写真はスペインのものがたくさんあるのでゆかりの場所にも行ってみたい、とスペイン熱がさらに加熱しました☆ハネムーンでめぐる場所なのかという気もしないでもないですが・・・w