開花堂について

当ショップをご訪問いただきましてありがとうございます。
店長のシモサトヒロコです。
当ショップは蒔絵ピンバッヂ専門店です。

日本初? 蒔絵の、ピンバッヂだけの専門店

蒔絵と聞くと、何をイメージしますか?
お椀、お箸、美しい螺鈿箱、ネックレス…その種類は実に多岐にわたります。当店はその中のどれでもない、ピンバッヂだけを取り扱っております。

なぜか?
食器類だとやはり使っているうちに劣化してしまうことは避けれられない。個人的には劣化を気にして食器をこわごわ扱うことが嫌という思いもあります。かと言って高価な工芸品だと使う頻度が低くなり、しまいっぱなしということも…。
もっと気軽に蒔絵に接することはできないか? そう考えていた時に出会ったのが「蒔絵ピンバッヂ」でした。

蒔絵ピンバッヂの可能性に気づく

少し私個人の話になりますが、私はフリーランスWEBデザイナーをやっております。
WEBサイトだけではなく紙やプロダクトのお仕事も請けることがありますが、ちょうどその頃、海外向け伝統工芸品販売サイトで蒔絵iphoneケースのデザインを担当しておりました。その時一緒にお仕事をした福井県にある「越前漆器」さんにご挨拶に伺った時に、真っ先に目に入ってきたのが蒔絵ピンバッヂだったのです。

「これはピンバッヂですか? 蒔絵の?」

目の前には円形、四角形、リボン型、星型、その他モチーフに合わせた直径2cm以内の小さなピンバッヂ。黒塗りの漆に小さな日本の伝統模様が描かれていたり、朱色の漆にシンプルに花柄が散りばめられていたり、金箔を地にベージュの漆を効果的に塗り、だまし絵のように立体的に見せた星型のピンだったり…ハッとするアイディアのモチーフと漆の塗りの美しさが際立つ確かな技術が詰まっていました。

『私も作ってみたい』

高価な伝統工芸ではなく、カジュアルだけどありそうでない、そのような工芸品と出会った瞬間でした。

蒔絵の奥深さを知る

当時関わっていたネットショップでオリジナルの蒔絵ピンバッヂを販売することとなったので、越前漆器さんと進めることになりましたが、蒔絵の世界の奥の深さに自分の勉強不足を思い知らされる日々でした。私は実際に手を動かすわけではなく、デザイン案を出す役割ですが、漆の顔料の性質、漆の特徴、天気との関係、職人さんが描ける意匠の特徴など、ざっと思いつくだけでもこのくらいの項目を頭に入っていないと先に進めません。
さらに販売する側の利益も考慮した製作フローにしなければならず、考えていた以上に制約も多かったですがそれはそれで考える甲斐がありました。

妊娠・出産を機に思いのままのデザインを

オリジナルの蒔絵ピンバッジを監修してみて『制約の中でもっと自由なデザインに落とし込めないか?』という思いがさらに膨らみました。そんな矢先に妊娠が発覚、無事に娘を出産しました。産休の間に娘のお世話をしながらふと『この子に日本の伝統工芸、というか蒔絵に触れさせて日本と工芸の大切さを教えたい』と思いました。

子供の頃から身近に感じていれば、蒔絵を「こわごわ扱うもの」「高級品」というフィルターを通さず見ることができるのではないか? それには生まれた頃からマイ蒔絵を持っていると良い。両親から我が子へ、おじいさん・おばあさんから孫へ、大切な人の出産祝いに蒔絵ピンを贈るようになれば、とっかかりになるのでは。

そのような思いから、自然とデザインは「子供が親しめるもの」「成長しても気に入って着けられるもの」「大人とお揃いで着けられるもの」「日本らしさが感じられるもの」に落ち着きました。

金箔ベースなのは、とある研究では7、8カ月の月齢の赤ちゃんは金色を特別な色と認識し、好むことがわかっているそうです。

母の視点から生まれた蒔絵ピンバッヂ

また出産祝いは何を贈れば良いのか悩むことが多いと思います。実用的なもの、少しだけ上等なもの…贈る相手の状況と関係性次第でプレゼントは変わりますが、大切な人の出産祝いにありそうでなかった蒔絵ピンバッヂはいかがでしょう。

店長

シモサトヒロコ

フリーランスデザイナー。WEBサイトを中心に紙媒体、プロダクトデザインを手掛ける。大学では日本史を専攻、WEB編集を経てデザイナーに転向。デザイナー歴8年目で独立。
ニューヨーク育ち、東京出身。子供の頃ニューヨークで浮世絵の美しさを現地の先生から教えられ、その影響を受け日本文化と日本史に傾倒する。その好みがデザインにも反映され外国人が好む日本をイメージしたデザインを得意とする。
蒔絵の可能性に惹かれ、独自ブランド「開花堂」を立ち上げる。

・カイカデザイン
https://caicadesign.com

2017年に娘を出産。育児に翻弄されながらデザインに取り組む日々